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新世紀エヴァンゲリオン > 新世紀エヴァンゲリオンの登場人物

新世紀エヴァンゲリオンの登場人物(しんせいきエヴァンゲリオンのとうじょうじんぶつ)では、アニメ新世紀エヴァンゲリオン』およびそれを原作としたゲーム、映画『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』に登場する人物について記述する。



登場人物の誕生日は、カヲル・ケンスケ・トウジなどの例外を除き、担当声優の誕生日と同じである。

なお、名前の由来については、ゲーム版のキャラクターのものを除き、監督の庵野秀明公式サイトに記載したものを原典としている。

主要EVAパイロット 編集

碇シンジ(いかり しんじ)

詳細は碇シンジを参照

- 緒方恵美
本作の主人公。EVA初号機パイロット(サードチルドレン・第3の少年)。14歳。
綾波レイ(あやなみ れい)

詳細は綾波レイを参照

声 - 林原めぐみ
EVA零号機パイロット(ファーストチルドレン・第1の少女)。データ上は14歳。
惣流・アスカ・ラングレー(そうりゅう・あすか・らんぐれー)

詳細は惣流・アスカ・ラングレーを参照

声 - 宮村優子
EVA弐号機(2号機)パイロット(セカンドチルドレン・第2の少女)。14歳。
ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』では「式波・アスカ・ラングレー(しきなみ・あすか・らんぐれー)」として登場する。
真希波・マリ・イラストリアス(まきなみ・まり・いらすとりあす)
声 - 坂本真綾
EVA仮設5号機パイロット。『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』より登場する新キャラクター。眼鏡をかけた年齢不詳の少女。
登場までの経緯
『破』予告では、シンジらの通う第壱中学校とは異なる臙脂色のブレザー型の制服を着ていたが、『破』のティザーポスターでは、パフスリーブのブラウスを着用した夏服仕様になっており、デザイン変更がなされた模様。破の予告絵コンテには「ゲンドウと同じ仕草で眼鏡を直す少女のUP」との記述がある。
2007年の『序』公開当時は名前は明かされておらず、2008年に発売されたゲーム『ぷちえう゛ぁ』で「マリ」という名前とともに紹介された。2009年3月14日の『破』初回前売り券発売時には「×××・マリ・×××××××」と「マリ」以外の名前を隠した状態で紹介され、4月18日の第二弾前売り発売時に担当声優とともに、フルネームが公開された。
「真希波」については、大日本帝国海軍の駆逐艦に夕雲型駆逐艦の5番艦「巻波」、海上自衛隊の護衛艦にあやなみ型護衛艦の7番艦「まきなみ(初代)」、たかなみ型護衛艦の3番艦「まきなみ(2代)」が存在する。「イラストリアス」については、英国海軍の艦艇に歴史上5隻存在する。
人物
イギリス出身でユーロ支部所属[1]。日本語と英語が話せるが、最初の戦闘時には思考言語に日本語を指定していることから、日本語の方が話しやすい模様。
出撃時に『三百六十五歩のマーチ』を歌いながら移動したり、痛みを堪えながらも「面白いから、いい!」と戦闘を楽しむ、もしくは戦闘による高揚感を覚えているなど、戦闘に対する楽しみを見出す様子を見せており、加持からは「問題児」と評されている。一方で、感情が昂ったときには猫を思わせるような「にゃっ!」という掛け声や語尾を時折発している。
EVAに乗る事には何の疑問もないらしく、乗る事自体に悩むシンジの心理を珍しがる様子も見せている。仮設5号機搭乗時は仮設5号機専用と思われる暗緑色の旧型プラグスーツとヘッドギアを着用していたが、2号機搭乗時にはピンク色の新型プラグスーツに着替えている。各プラグスーツを着用する際、自身のバストサイズとのフィッティングを気にする台詞がある。眼鏡を掛けたままEVAに搭乗しており、眼鏡がないとほとんど目が見えない程、裸眼の視力が低い描写がされている。
『破』冒頭で仮設5号機に搭乗し、第3使徒を殲滅するも、仮設5号機は自爆プログラムが作動し、脱出。直後の台詞で、ネルフとは異なる理由でEVAに搭乗していることをほのめかす。その後何者かの命令によって日本国内へ密入国するが、パラシュートが風に煽られたために第壱中学校の屋上に不時着。この時にシンジと邂逅して彼の体臭を嗅ぎ、「L.C.Lの香りがする」と言ってEVAパイロットであることを看破、彼を「ネルフのわんこ君」と呼んだ。 第10使徒襲来時には封印されている筈の2号機を起動して出撃し、パイロットに強い負担を強いる裏コード「ザ・ビースト」の発動を行うなど、その能力には謎が多い。この戦闘で2号機が甚大な損傷を受けたにも関らず、負傷こそしたものの大きなダメージのある素振りも無く、戦闘後には軽口を叩いて見せるなど並外れたタフさを持つ。
監督の摩砂雪が描いた準備稿の絵コンテ(第8使徒戦前の作戦会議)では、「第4の少女」としてシンジたちに紹介される描写があった(「初期の庵野のシナリオどおりに描いたやつ」と全記録全集インタビューで語っているため、完成本編と設定が同様かは不明)。
イメージ
本来の予定では出番は少ない予定であったが、監督の庵野の意向で出番が増えた旨が明かされている。制作初期の段階ではマリコという名であった[2]。『エヴァ』の登場人物は、基本的に原作者である庵野の分身として描かれているが、マリの設定や声優選出に庵野は直接的に関わらず、貞本義行と鶴巻和哉が構築したキャラクターになっている。これは前述した庵野の分身である登場人物達の中で、マリが作品に影響を与える異質な感覚の存在として際立たせる意味合いも含まれたため。鶴巻が提案したマリのイメージは、「良い塩梅で"ずるい"、"いいかげん"」となっており、それを受けて庵野が「昭和のおやじキャラ」という解釈で方向付けた。庵野による劇中脚本でも、セリフの端々でその様子は垣間見える。

特務機関NERV(ネルフ) 編集

葛城ミサト(かつらぎ みさと)

詳細は葛城ミサトを参照

声 - 三石琴乃
NERV戦術作戦部作戦局第一課所属。EVAの戦闘指揮官。シンジの保護者兼直属の上司。29歳。
赤木リツコ(あかぎ りつこ)
声 - 山口由里子
NERV技術開発部技術局第一課所属。E計画担当・エヴァンゲリオン開発責任者。スーパーコンピューターシステム「MAGI」の管理・運営担当者。30歳。
加持ミサトとは大学時代からの親友。TV版では加持を「加持君」、新劇場版においては「リョウちゃん」と呼んでいる。ヘビースモーカーコーヒーを愛飲している。趣味での小物を集めている。猫を飼っていたが、祖母に預けている(後に死んだ様子)。
MAGI開発者・赤木ナオコの娘である(父親に関しては劇中に一切登場せず不明)。コンピューター技術者としては母譲りの優秀な技能を持ち、仕事に関しては時に冷徹とさえ思える姿勢でこなすが、一方で碇ゲンドウと愛人関係にあった。ゲンドウを愛していながらも、最終的には彼に捨てられる。自分を祖母に預けて研究に没頭していた母親には愛憎が交じり合う複雑な感情を抱えている。科学者としての母は尊敬していたが、女としての母は憎んでさえいた。母がゲンドウの愛人であることも知っていた。母親の人格を移植したMAGIを、どこかで母と同一視している。大学時代から頭髪を金髪に染めている。左目の下に印象的な泣きぼくろがあり、劇中で加持から「涙の通り道にほくろのある人は一生泣き続ける運命にある」と評された。
NERVの持つ数々の秘密を知る者の1人であり、冬月と共にゲンドウを支え彼の計画を推進することを己の役割としている。ゼーレに召喚された尋問も、実はレイの代わりだった。その後、ターミナルドグマにある大量の「綾波レイの容れ物」を「破壊」した。24話では、レイの容れ物を破壊したという罪で罰せられNERVのある一室に拘禁されてしまう。
漫画においては「女としての自分なんていらない」、「母さんのようには絶対ならない」と、女としての自分を捨てようとしていた反面、シンジと親密になったレイに対して「父親と息子を一度に手玉に取ろうとするなんて」と嫌味をいった挙句、反論したレイを感情的になって絞殺しかけた。
劇場版では愛したゲンドウのために、MAGIに対するクラッキングを防御。その後ゲンドウをセントラルドグマで待ちうけ復讐と愛を貫こうとするも、逆に射殺された。その際、ゲンドウから何らかの言葉(演出では無音、口パクのみ)を掛けられるが、被弾の衝撃で倒れながら小さな笑みを浮かべて「嘘つき・・・」と呟いている。
新劇場版「序」及び「破」ではゲンドウとの愛人関係を臭わす描写がない。NERVやゲンドウの秘密や計画に深く通じ、それを支えているような様子も、冬月に比べて薄くなっている。そのためか漫画版含め、旧作ではゲンドウをめぐって露骨に嫉妬を見せていたレイとの関係も悪くないようであり、指の傷の手当やアスカへの電話の取り次ぎなど色々と世話を焼いている。新劇場版でもアニメ版にあった加持に「涙の通り道にほくろのある人は一生泣き続ける運命にある」と評されるシーンと同様のものがあるが、こちらでは加持に「少し痩せたんじゃないか?」と訊かれるというものになっている。
劇中で「博士」と呼ばれていることや、新劇場版DVDの字幕で「博士」と表示されることから博士号保持者であることは間違いないと思われるが、専門分野や専攻が何であるかは明らかにされていない。
PSP新世紀エヴァンゲリオン2では、ゲンドウとの密会(と見られる)の後、シンジを初め全NERV関係者である男性を手玉に取っていく(会話内容から性的な手段と思われる。ただし、直接的な表現ではなく匂わせる程度)。最終的にゲンドウに対して優位的立場を獲得するシナリオがある。
後述の伊吹マヤと同性愛関係にあることを匂わせる描写が劇中にある。
名前の由来は、大日本帝国海軍航空母艦赤城(あかぎ)」と、庵野秀明の中学校時代の友人から。
碇ゲンドウ(いかり げんどう)
声 - 立木文彦
NERV総司令官。碇ユイの夫で、シンジの実父。妻の姓である碇姓を使用しており、旧姓は六分儀(ろくぶんぎ)。48歳。席に座る際、顔の前で手を組むのが特徴。
1999年時には京都で生活していたが、職業や生活面といった素性は不明で、悪い噂が絶えない人物だった。当時、傷害事件を起こし警察に留置された際に、京都の大学で教授をしていた冬月を身元引受人に指定し初対面を果たす。この時の冬月の第一印象は「嫌な男」であった。この頃に赤木ナオコやユイと知り合い、冬月はゲンドウとユイとの関係を快く思わないことをユイに告げるが、ユイはゲンドウを「とても可愛い人」と評していた。
2000年にユイと結婚し碇姓となり、息子のシンジが誕生、その名付け親となる。意外と親バカで、息子の未来を案じている。ユイの背後(ゼーレ)に近づく手段として、彼女に近づいたと噂されていた。ユイを本当に愛し、「死んだユイにもう一度逢う」を究極的な目標とする。セカンドインパクト発生直前まで葛城調査隊と共に南極にいたが、直前にデータを引き上げ、南極を脱出していた。2年後の国連調査団派遣の折にも、冬月とともに参加。ユイの死後、人類補完計画をゼーレに提案し推進者となる。
ユイ消失後は赤木ナオコ、彼女の死後はその娘リツコをそれぞれ愛人とし、共に自らの計画に利用した。シンジを呼び寄せた後も同居はせず、ほとんど接触しようとしなかった。シンジが犠牲となる可能性が高い作戦についても承認している。アスカと画面上、直接の会話は無し(漫画版では一度会話シーンがある)。なお、彼女が危機に瀕した際、二度レイを救出に向かわせたが、「今、弐号機を失うのは得策ではない」と判断したため。一方で、レイには優しい表情を見せたり、彼女の起動実験失敗の際は、自身の負傷を省みず彼女を助けたこともある。
目的のためには手段を選ばない任務至上主義者で冷酷非道な性格に見え、実際に陰謀や裏切りなど非情ともいえる手段を厭わずに実行している。ユイには、本心を見抜かれている。愛人として利用しただけのようにふるまったリツコやナオコに対しても、本心は別であった様子。
旧劇場版の描写によれば、右手には加持リョウジによって運ばれたアダムが移植(融合)されており、ゲンドウはそのアダムとリリスの魂を持つレイとの融合を経て地下のリリス(肉体)との「禁じられた融合」を果たし、自らの目指す補完を成し遂げようとした。しかし直前にシンジの存在を感じ取ったレイが、アダムだけを右手ごと持ち去り、ゲンドウを置き去りにリリスに還ることを選択したため、補完計画の発動直前でゲンドウの手中から離れることとなった。他の人物がA.T.フィールドの消失によるL.C.L.への還元という形で補完される中、彼のみがEVA初号機に上半身を食いちぎられるというイメージで補完されており、その際、シンジが本当は親子の触れ合いを望んでいた事を認識して「すまなかったな、シンジ」と謝罪している。
漫画版では完全に冷酷な性格で、「私を理解しようなどと思うな」と言い放ったり、親としての愛情を覚えたことはなく、むしろユイの愛情を奪った存在として憎悪の念すら抱いていたと吐露している。アダムについては、経口で摂取した結果、レイを助けた時の火傷の痕が残った「最も醜い場所」である左手に宿ったとしており、彼の意志でA.T.フィールドを発する場面もある。
新劇場版では、ダミーシステムの使用を巡って決裂しNERVを去るシンジを「人は自分の力で己の願望を叶えていくものだ、大人になれ」という趣旨の言葉で叱咤している。また、シンジとの和解を願って食事会を行おうとするレイの提案を一度は断ろうとするものの、ユイの面影を思い出して受け入れるなど、これまでの孤独なイメージとは別の反応を示す。食事会へ向かう途上で知った暴走事故に対しはっきり動揺している。また、シンジの使っていたS-DAT携帯型カセットテーププレイヤーはかつてゲンドウが使っていたもので、ユイの消失直後に別離したシンジに残していったものという描写が追加されている。アダムの代わりに加持が入手した『ネブカドネザルの鍵』を使い、ゲンドウがなにを為そうとしているか不明。
碇シンジ育成計画』では、恐妻家でユイには頭が上がらず、家では常に新聞を読んでいて、原作とは全く違う教育熱心且つユニークな性格。冷徹な様子もなく、シンジの良き父となっている。
新世紀エヴァンゲリオン2』の結末の一つに、シンジとの和解・親子関係の修復があり、休日に釣りに誘い、たどたどしいながらも親子らしい会話と今までの自分を改めて生きていく決意を抱き、物語の幕を下ろす(唯一、ネルフ襲撃・サードインパクトが起きない幕引きである)。
旧姓は天体や物標の高度、水平方向の角度を測るための道具、六分儀から由来。また、名前はガイナックスで企画されながら実現しなかったアニメの登場人物から。モデルは『謎の円盤UFO』のストレイカー司令官[3]
冬月コウゾウ(ふゆつき こうぞう)
声 - 清川元夢
NERV副司令。60歳。誕生日は4月9日[4]。一人称は「俺」。趣味は詰め将棋
数少ないゲンドウの理解者であり、彼の本当の目的を知るただ1人の人物。元は京都の大学教授で、形而上生物学を研究していた。この頃学生だったユイやゲンドウと知り合う。セカンドインパクト後は一時期モグリの医者をしており、その時に招集された国連調査団でゲンドウと再会、彼とユイが結婚したことを知らされた。
潔癖かつ正義感にあふれた人物で、碇ゲンドウやゲヒルンを毛嫌いし、セカンドインパクトの真実を公表しようとしたが、ジオフロントで開発中のEVAを見せられ、ゲンドウの誘いに応じ行動を共にする。主にNERVの実務面を担当しているが、ゲンドウの不在時には代わって作戦指揮を執ることも多い。物語後半にてゼーレに拉致されるが、加持の助けでNERVに無事帰還している。
碇ユイに好意を抱いていたが、思いを打ち明けた事は一度もなかった模様(厳密な話をすれば彼女への思いが恋愛から来るかは不明)。ユイの消失前、ゲンドウも知らない彼女のエヴァンゲリオンに対する真意を告げられていた。その時に乳幼児だったシンジも居た。
チルドレン(EVAパイロット)に対して特別関心はなかったが、ゲンドウ不在の時にシンジとアスカにパイロットとしての本分を直接諭したことはある(第九話)。その中でユイの面影を残すレイだけには、ゲンドウとは別の心情を持っていた事が明かされている(ビデオフォーマット版第弐拾参話)。
NERV内での立場はゲンドウより下ではあるが、かつての師・教え子の関係やゲンドウの計画への賛同およびゲンドウへの信頼などから司令である碇を「碇」と呼び捨てにしている。冬月がゲヒルンに加わって以降は、一回り年下のゲンドウに「冬月」と呼び捨てにされていたが、劇場版でゲンドウは最後にセントラルドグマに向かう際に「冬月先生」と呼んだ。最後はユイの幻影を迎え入れて補完される。最期の言葉は「碇、君もユイ君に会えたのか?」という、ゲンドウヘの問いかけの言葉だった。
新世紀エヴァンゲリオン2(PSP版)』における彼のシナリオでは、ユイへの思いがより強く描かれており、大学時代に読んだユイの論文を元に「精神と肉体の分離」を自らを実験台に試みる。この論文は人類補完計画の雛形とも言える理論でもあった。実験によって冬月は自分の意思でヒトの精神世界にアクセスする術を身につけ、そこでユイとの再会・対話を果たす。最終的に現世を捨てて精神世界にとどまり、ユイと共に人類の行く末を見届けることを決意する。残された肉体はL.C.Lへと還元された。
名前の由来は、大日本帝国海軍秋月型駆逐艦冬月」から。名のコウゾウについては、語呂の良さからついたもので由来はない。外見・容姿は声を演じた清川本人がモチーフとなっている[5]。モデルは『謎の円盤UFO』のフリーマン副官[6]
なお話の中では冬月が京都のどの大学で教鞭をとっていたかは分からないが、劇場版パンフレットでは京都大学で教鞭をとっていたとの設定記述がある。所属は形而上生物研究室。
伊吹マヤ(いぶき まや)
声 - 長沢美樹
NERV本部オペレーターで、階級は二尉。NERV本部技術開発部技術局一課所属。24歳。
リツコの部下で、彼女に強い憧れを抱いており、普段はリツコを「センパイ」と呼んでいる。TV版ではリツコに技術指導を受けていたことが明かされており、コンピューターオペレーターとしての技能は優秀。使徒イロウルがMAGIに侵入した際にはリツコとともにノートパソコンで進化促進プログラムを送り込むことに成功し、NERV本部の自爆を防いだ。
至って真面目かつ潔癖性で、エレベーター内で加持とミサトが倒れこんでいた所を見て「不潔…」と言い捨てたり、ダミープラグ計画に異を唱えたり、暴走した初号機の残虐さに耐えられず嘔吐することもあった。また、劇場版「Air」では戦略自衛隊の容赦ない猛攻でネルフが壊滅寸前の危機に怯えパニック状態になり、の下にしゃがみこみ「私、鉄砲なんて撃てません」などと精神面の脆さを露呈した。L.C.L還元時はリツコの幻影に抱きしめられながらその時を迎えた。この時、リツコの幻影が伊吹を背後から抱きしめながら、伊吹のノートパソコンにメッセージをタイプし、それを目にした伊吹はリツコの幻影に「先輩、先輩!」と喜びを露わにした。これが伊吹の最後だった。その際、リツコ(の幻影)が伊吹に見せたメッセージは「I need you.」であった(同性愛者説もあり、『新世紀エヴァンゲリオン2』の一部シナリオでリツコとの関係を匂わせるシーンがある)。
作中では完全な脇役であるが、エヴァブームの頃にはアニメ雑誌「アニメージュ」の人気投票では頻繁に上位にランキング入りするなど人気を博し、VHS版07巻のジャケットにも登場している。またパチンコ・パチスロの液晶演出においてはほぼ一人でオペレート部分を担当している(他オペレーターも画面には登場するが、ほとんど活躍していない)。
名前の由来は、大日本帝国海軍航空母艦伊吹」、大日本帝国海軍高雄型重巡洋艦三番艦「摩耶(まや)」、および、『帰ってきたウルトラマン』のMAT隊長伊吹竜から。
日向マコト(ひゅうが まこと)
声 - 結城比呂(現:優希比呂
NERV本部オペレーターで、階級は二尉。NERV本部中央作戦司令部作戦局第一課所属。年齢不詳。メガネをかけている。やや軽口な所があり、しばしば空気の読めない発言が見られ、上司であるミサトに咎められている。
ミサトに好意を持っており、NERV本部の度重なる危機に対しても彼女と共に決死の覚悟で臨んでいた。終盤では、危険を冒してまでNERVに関する情報収集を行っている。第拾弐話ではほぼ全ての電力を断たれたNERV本部に使徒マトリエルの出現を知らせるべく選挙カーを乗っ取って車ごと本部内に突入した。また第弐拾四話では本部爆破になるかならないかの危機の中、さりげなくミサトに「いいですよ、あなたと一緒なら」と自らの好意を伝えている。劇場版においては、ミサトの幻影によって補完された。
「新世紀エヴァンゲリオン 鋼鉄のガールフレンド特別編」の追加エンディングでは、自分がミサトに好意を抱いていることと「ミサトさんと二人だけの秘密を持った」と恋人関係になったことをシンジに明かしている。
名前の由来は、大日本帝国海軍伊勢型戦艦二番艦「日向」と、新撰組の誠字旗から。
青葉シゲル(あおば しげる)
声 - 子安武人
NERV本部中央作戦室付オペレーターで、階級は二尉。年齢不詳。誕生日は5月5日。趣味はエレキベース
外見中の特徴は肩につく程度に伸びている長髪。伊吹や日向と異なり、テレビ版では本来の所属は明らかにされていなかったが、新劇場版・序で情報局第2課と設定された。本編で唯一名前を呼ばれることのなかった主要キャラクターで、新劇場版・序DVDの付属リーフレットでも登場した主要ネルフ職員中唯一記載がなかった。性格や個性の描写も劇中ではほとんどないが、同僚のオペレーター仲間の伊吹マヤ、日向マコトとはよく絡む。作戦指揮をNERV本部の外で行った第六話・第拾話などでは作戦指揮所に随行しないのも、他のオペレーターとの差になっている。エヴァンゲリオン劇場版「Air」ではパニック状態の伊吹を叱咤する一面も見られた。
劇場版26話「まごころを、君に」で人類補完計画が発動した際、伊吹・日向・冬月はそれぞれの想い人の姿をしたアンチA.T.フィールドによってL.C.Lに還元されたが、青葉だけは1人怯えながら綾波レイの姿をしたアンチA.T.フィールドの大群によって無理矢理L.C.L化された。この様子が印象的であったため、劇場版公開後に出版された「アニメージュ1997年9月号ではこの場面をネタにした投稿が多数寄せられた。
セガサターン用ゲーム『新世紀エヴァンゲリオン 2nd Impression』では、ミサトの依頼によってシンジたちが文化発表会のために再結成した地球防衛バンドの指導のために第一中学を訪れ、トウジにギターテクニックを伝授するという展開がある。
名前の由来は、大日本帝国海軍青葉型重巡洋艦一番艦「青葉」と岡本喜八の映画『青葉茂れる』から。
加持リョウジ(かじ りょうじ)
声 - 山寺宏一
NERV特殊監査部所属のスパイ。以前はドイツ支部にてアスカの保護責任者を務めており、彼女に随伴する形で来日した。30歳。生年月日は1985年6月17日[7]
葛城ミサトと赤木リツコとは大学時代からの友人であり、またミサトとは恋人関係だった。一度は関係を断つが、同じNERV極東本部における同僚となり、セカンドインパクトの真相を追い求める同志を経て再び恋仲となる。アスカからは何度か好意をアピールされているが、子供だからといって構うことすらない。普段の生活では、NERV施設(ジオフロント)内でスイカを育てている[8]
一見飄々としていて陽気なプレイボーイであり、暇さえあればNERVの女性職員に見境なく声をかけている。表向きはNERV特殊監査部所属の一介の職員であるが、同時に日本政府内務省のスパイであり、更に委員会(ゼーレ)がゲンドウを監視するために送り込んだ「鈴」でもあった。セカンドインパクトの真実を知りたいと強く願っており、三重スパイとしての活動もそれ故である。その理由はTV版では語られなかったが、漫画版ではその経緯が語られている。第拾壱話のNERV本部停電事件の主犯だと思われるが、その一方で胎児状に復元されたアダムを碇ゲンドウに横流しする等、単なるスパイとしての情報収集だけでなく、実行部隊としての活動も請け負っていたようである。そしてゲンドウは彼がスパイであるということを知りながらもそれを咎めたりせず、むしろいいように泳がせて利用しており、また加持もそのことを承知のうえで好き放題にふるまっていた。
第弐拾壱話においてゼーレの命で冬月を拘束するも、その後思うところあってゼーレを裏切り解放したために銃撃され、以降は消息不明(おそらく殺害された)。庵野監督によれば、加持を殺したのはゼーレの手の者かネルフの諜報部であるとフィルムブックに注釈がある。また度々加持を殺したのはミサトではないかという疑問に対しては、以前ラジオできっぱり否定している。彼の調べ上げた「真実」は恋人のミサトに託され、以後の彼女の行動に大きな示唆を与えた。
新世紀エヴァンゲリオン2』の彼のシナリオでは、全ての真相を知った後、ゼーレに戦いを挑むため、ミサトに見送られ単身で旅立つ。後にミサトのシナリオで全てが終わった後、彼女の元へ帰ってきている。また、彼はシンジへの恋愛指南の際に普段のイメージと違う『女装』をやってのける一場面もある。
漫画版においては、ミサトと加持の過去についてや、恋人になったいきさつが詳しく語られている。また、特にシンジに対しては大きな助言・指導を行い、後の彼の行動に多大な影響を及ぼす。ダミーシステムによりトウジが死亡した後、ダミーシステムを発動したゲンドウがトウジを殺したとして逃げるシンジを加持が叱咤激励し、彼が再びエヴァに乗る決心をさせる(父と向き合う機会を作る)きっかけを作った。しかし、アスカに対しては憧れの対象とされながらもあまり良い影響を与える事はなく(アスカから一度好意をアピールされた際には、それは恋心ではないと諭した)、彼の対応がアスカの感情を空回りさせる一端を担ってしまい、間接的にアスカの精神汚染の被害を助長する結果となってしまう。
『新劇場版』には第2部の『破』から登場。NERV主席監察官の地位にある。物語開始時点で仮設5号機パイロットのマリと知り合いであり、仮設5号機が急造品であることを詫びている。しかし、その直後にはあっさりとベタニアベースを脱出。その後ネルフ本部に現れるくだりはTV版とさほど変わらないが、先の事件が5号機を葬るために彼が工作していたことが示され、持参した重要物品は胎児状のアダムではなく「ネブカドネザルの鍵」と呼ばれる物品に変更されている。また、EVAパイロットとその同級生達を海洋生物研究所の社会見学に招待し、セカンドインパクト前の海洋生物や海の水を見学させ、命について教えるなど、教師的な存在としても描かれている。他にもシンジに対してキスをしようとしてからかうなどお茶目な一面もある。ジオフロント内でスイカを育てているのも同様であり、シンジに缶コーヒー一本で畑仕事を手伝わせた。この時シンジを諭した後、「葛城を守ってくれ」と頼んでいる。テレビ版とは異なり、アスカとは面識がない。また、海洋生物研究所で一度顔を合わせてはいるものの、興味を抱かれてすらおらず、また本編を通して会話もしていない。当初の予定では、『破』で死亡することになっていたが没になった。
名前の由来は、船のパーツである成田美名子の漫画『あいつ』の登場人物、沢田涼司から。村上龍の小説『愛と幻想のファシズム』の登場人物、山岸良治からとする説明も多く見られるが、庵野秀明にその意図はなく、ミサトとの対になっている。中国版での漢字表記は「良治」である。一人称は基本的に「俺」を使用する。漫画版での愛車は、初代ロータス・エランで、鋼鉄のガールフレンドでは、アルファロメオ1750GTVである。

ゼーレ 編集

キール・ローレンツ
声 - 麦人
秘密結社ゼーレの中心人物で、人類補完委員会の議長であり、NERVを陰で操る老人。年齢不詳だが、企画書では67歳。バイザーを常に装着している。実は体の半分を機械化していた。
セカンドインパクト発生前から既に碇ゲンドウとは関わりがあったようである。使徒殲滅の任、人類補完計画の推進という重要な案件をゲンドウに任せていたことからも、彼にある程度の信頼を置いていた。人類補完委員会の議長としても圧倒的な存在感を誇り、ゼーレにおいてもモノリスナンバー01としてその中心的役割を担う。
物語が進むにつれ、次第にゲンドウの真の目論見との齟齬が目立つようになり、弐拾参話において完全に決裂。渚カヲルをNERV本部に送り込む。劇場版においては戦略自衛隊を裏から操りNERVに侵攻させ、途中からはEVA量産機をも投入させる。最終的には自らの思い描いていた補完へと向かい、満足のうちに補完された。
新劇場版には、当初から人類補完委員会議長ではなくゼーレのメンバーとして登場。またその姿を見せず、登場時はモノリスの立体映像を通じた音声のみである。また、その名前も新劇場版では明らかにしていない。
新世紀エヴァンゲリオン バトルオーケストラ(ゲーム)においては、キール自らがゼーレ所属のエヴァンゲリオンパイロットに通信で指示や命令を与えたりしている。
名前の由来は、船のパーツである竜骨(キール)と動物行動学コンラート・ローレンツから。
渚カヲル(なぎさ かをる)

詳細は渚カヲルを参照

声 - 石田彰
エヴァンゲリオン弐号機パイロット(フィフスチルドレン)。15歳。正体は第17の使徒タブリス。

第壱中学校の生徒 編集

鈴原トウジ(すずはら とうじ)
声 - 関智一
第3新東京市立第壱中学校2年A組におけるシンジのクラスメートで、新劇場版では出席番号12番。エヴァンゲリオン3号機パイロット(フォースチルドレン)。住所は第3新東京市仙石原5-22-24。関西弁を喋る熱血漢。一人称は基本的に「ワイ」もしくは「ワシ」。2001年12月26日生まれの14歳[9]。本籍地は大阪府堺市南野田298-2[9]。血液型B型[9]
いつも黒いウィンドブレーカー姿である。EVA初号機の戦闘で妹が負傷した際は、シンジに辛く当たっていた。後にシンジと親友に。シンジを「センセ」と呼ぶ。アスカやヒカリからは、シンジ・ケンスケ共々「3バカトリオ」と呼ばれる。アスカからは毛嫌いされていて、しばしば口喧嘩する。ミサトに憧れている。
いつもジャージ姿に運動靴を履いているが、実はかなり運動が苦手である。いつも強がっているが、第3新東京市で繰り広げられるエヴァンゲリオンや使徒の戦闘にいつも怯えている。
後にエヴァンゲリオン3号機のパイロット(フォースチルドレン)に選ばれ、妹を設備の良い病院に転院させる事を条件に承諾する。プラグスーツの色は緑色(CD「NEON GENESIS EVANGELION ADDITION」に収録されたミニドラマ『終局の続き』では、「関西弁の緑色」とされている[10])。起動実験の際、バルディエルの寄生により暴走したEVA3号機と共にダミープラグの攻撃を受け、アニメ版では左足を失い漫画版では死亡した。劇場版では脚本・絵コンテ段階までは、第弐拾四話の直後にドイツへの疎開が決定し、シンジに最後の挨拶を交わしにくるトウジとケンスケの姿が描かれる予定であった[11]が、最終的にカットされた。
彼の父親や祖父もNERVの関係者である。ゲーム『新世紀エヴァンゲリオン2 造られしセカイ -another cases-』ではトウジの母親らしき人物の影が見える。
漫画版では、前日自らシンジに告白、エヴァに乗る事への恐怖を吐露する。本籍の欄にM78と表記されている[12]
新劇場版では、「序」においてTV版と同じくシンジとの確執と和解が描かれる。「破」では3号機の搭乗者はアスカに変更されている。その為前述のような悲劇に遭う事は無く、妹の退院に立ち会い、妹を抱きしめて喜ぶなど元気な姿を見せている。同じく「破」でシンジやケンスケと学校帰りに寄り道し、食べたアイスの棒を見て「はずれかいな」とつぶやくシーンがあるが、これはエヴァのパイロットから外れたことを暗示しているのではないかと思われる。第10の使徒襲来時にはクラスメイトとともに避難する様子が見られ、この際戦闘による爆風からヒカリを庇っている。
新世紀エヴァンゲリオン2では3号機に愛着があるようで、自ら3号機の清掃を行っていた(その場合彼はバルディエルを発見するのだが、単なる赤いカビとしか思わず、自分でキレイに除去した)。なお、同作の最終決戦では時田シロウの熱意を高く評価している。また同作のシナリオの一つ「エンジェルバスター」のプロローグでは、シンジと共に渚カヲルを説得していた事になっている。PSP版での追加シナリオでは、妹に白血病とみられる病が発症していた事が発覚する。新世紀エヴァンゲリオン バトルオーケストラ(PSP・PS2共に)では、”難病を持つ妹の病気を治すための取り引き”としてゼーレに呼び出されパイロットとなっている。
名前の由来は、村上龍の小説『愛と幻想のファシズム』の登場人物、鈴原冬二から。
相田ケンスケ(あいだ けんすけ)
声 - 岩永哲哉
第3新東京市立第壱中学校2年A組におけるシンジのクラスメート(新劇場版では出席番号01番)。軍事オタクでカメラマニア。常にビデオカメラを肌身離さず持ち歩いている。一人称は、「僕」もしくは「俺」。2001年9月12日生まれの14歳[9]。本籍地は神奈川県横浜市港北区新吉田2-1398-2[9]。血液型A型[9]
箱根山中に1人でテントをはって泊りがけで軍事教練ごっこをしたり、休み時間の教室内で戦闘機の模型を手に飛ばす真似をして遊んだり、アスカやクラスの女子を無断で撮影して写真をトウジと共に他の生徒に売り捌くなど、一般的なオタク・マニアの域を超えた奇行にふける変わり者。一方で14歳とは思えぬ老成した一面や、鋭い人間観察眼を持つ。
戦闘への憧れからエヴァンゲリオンのパイロットになることを強く望んでおり、フォースチルドレン選出の際にはミサトに直談判をしたが叶わず、チルドレンであることを快く思っていないシンジからは白眼視されている。自分もエヴァ搭乗者候補の1人であった事は最後まで知らなかった模様。NERV職員である父親の持つ情報を興味本位に盗み見しており、アメリカ第2支部消失はシンジよりも早く知っていた。漫画版ではシンジがトウジを殺したことを知り、彼とは気にかけながらも半ば絶交に近いまま、疎開した様子。
ミサトに異常に憧れている。アニメでは、アスカにビデオカメラのレンズとメガネを破壊されたため、アスカと仲が悪く毛嫌いされている。アスカを「自意識過剰のヤツ」と敬遠している(漫画版では密かにアスカに好意を寄せていた模様)。
漫画版では本籍が「ヘキル星」となっている(2巻82P4コマ目)。新劇場版では住所は第3新東京市御殿場2-1398-2。ゲーム版新世紀エヴァンゲリオン バトルオーケストラではゼーレによって憧れのエヴァンゲリオン(4号機)のパイロットに選抜されており、念願のエヴァへの搭乗に喜びの意を見せている。
名前の由来は、村上龍の小説『愛と幻想のファシズム』の登場人物、相田剣介から。
洞木ヒカリ(ほらき ひかり)
声 - 岩男潤子
シンジのクラスメートで、2年A組の学級委員長。みんなから「委員長」と呼ばれている。14歳。
非常に真面目な性格。そばかすがトレードマーク。アスカと仲が良く、彼女にデートの斡旋をした。アスカが家出した際は、自室に泊めていた。第3新東京市から疎開の際、ミサトからペンペンを預かる。
トウジにはいつも口煩く説教ばかりしているが、実は淡い恋心を抱いている。アスカから諭され、彼のために弁当を作った。アニメ版では生還したトウジを見舞っているが、漫画版では彼の死を知らずに学校に戻るのを待ち続けていた。なお、スーパーロボット大戦αの一部シナリオでは彼女の念願が叶う。新劇場版においては、トウジに恋心を抱いているようなシーンが存在しないが、第10の使徒襲来時にクラスメイトとともに避難している際、トウジに爆風から庇われているシーンがある。一方でテレビアニメ版で省略された、アスカと友達になるシーンがある。
名前の由来は村上龍の小説『愛と幻想のファシズム』の登場人物、洞木紘一と新幹線ひかり」号から。劇中では名前のみの紹介であるが、姉のコダマと妹のノゾミがいる。こちらの名前も新幹線の「こだま」号と「のぞみ」号から。

母親たち 編集

碇 ユイ(いかり ゆい)
声 - 林原めぐみ
シンジの母でゲンドウの妻。1977年 - 2004年、享年27。ゼーレを後ろ盾にした出自を持つ。公的には「EVA開発のための実験中の事故で死亡」とされているが、実際にはEVA初号機に肉体ごと取り込まれて同一化している。事実上、死後に誕生した綾波レイと容姿などが酷似している。
冬月とは京都の大学に在籍した時に知り合う。良くない噂の絶えなかったゲンドウと交際、後に結婚。セカンドインパクト後に息子を産み、人工進化研究所やゲヒルンといったゼーレ関連組織で優秀な研究者としてゲンドウと共に働いていた。サードインパクトを防ぐためのEVA建造に力を注ぎ、EVA初号機との接触実験の被験者も引き受けたが、その際の事故で肉体が消滅、その魂のみを初号機の中に残すこととなった。
「人類の生きた証を永遠に残す」というのが、EVAに取り込まれ無限に生きる存在になった彼女の願いである[13]。ゲンドウが人類補完計画に力を注ぐ原因の人物。人間に対する思考は、非常に前向き。あまり出番は多くないが、最も重大なキーパーソンの一人である。
名前の由来はレイとのと、「唯」との掛詞。
赤木ナオコ(あかぎ なおこ)
声 - 土井美加
リツコの母。スーパーコンピューターシステム「MAGI」の開発者。MAGIの人格移植OSは彼女の人格がベースになっている。かねてより有名な科学者であったようで、リツコの同級生達にもその名が知られ、また冬月とも以前からの知り合いであった模様。?年-2010年。
娘を彼女の祖母に預けて研究に没頭する生活を送り、娘とは専ら手紙での交流だった。セカンドインパクト後、ジオフロントに置かれた人工進化研究所においてゲンドウの元で働き、後にMAGIを開発する。
ゲンドウとは愛人関係であったが、いつから始まったものかは不明。
MAGIが完成したその日、1人目のレイから、ゲンドウがナオコについて「ばあさんはしつこい」「ばあさんは用済みだ」と話していたことを聞かされ、彼女にユイの面影を見出し、逆上して絞め殺した[14]。その直後にMAGIに向かって投身自殺した。彼女の人格を移植したMAGIのうち、「女としての部分」を移植したカスパーはテレビ版第拾参話においては使途イロウルのクラッキングに最後まで抗し、劇場版でリツコがMAGIごと自爆しようとした際にもリツコの命令を拒絶し、ナオコの人格において「女」の部分が最も強力だった。
MAGIの格納庫内部に多数の裏コードを付箋に書いて貼付けて残してあり、これが結果的に娘のイロウルとの戦いの手助けになった。そこには「碇のバカヤロー」と書かれた付箋がある。
名前の由来は庵野秀明の小学校時代の友人から。
惣流・キョウコ・ツェッペリン(そうりゅう・きょうこ・つぇっぺりん)
声 - 川村万梨阿
アスカの母親で、ゲヒルンの科学者。ドイツ人と日本人のハーフ。劇中一度も顔は出ずシルエットのみ。1974年 - 2005年、享年31。
ユイ同様、エヴァンゲリオンへの接触実験を行うが失敗し、「精神汚染により発狂」、後に廃人同然となる。実は、その魂の大部分を後にEVA弐号機となるEVAの素体に残し、残余わずかの魂と肉体が弐号機からサルベージされた。入院中に女の子の人形を娘・アスカと思い込み、後にそれを道連れに縊死する。
漫画版では何度か作中での描写があり、ロングヘア・毛先に少々パーマがかかっている髪型である。『碇シンジ育成計画』ではそのようなこともなく、どこにでもいる母親の一人で人工進化研究所の研究者として碇ユイとともに登場している。
名前の由来はドイツ海軍航空母艦「グラーフ・ツェッペリン」と、和田慎二の漫画『超少女明日香』の葵今日子から。「明日」と「今日」の掛詞でもある。

その他 編集

ペンペン
声 - 林原めぐみ
新種の温泉ペンギン。正式名称は「BX293A PEN2[15]。オス。ミサトの家に住み、冷蔵庫の形をした居室を与えられている。
漫画版では、実験動物として処分されそうになったところをミサトに引き取られた。「新劇場版:序」では、ペンギン自体がセカンドインパクトで絶滅し、シンジ達の世代にとっては未知の存在となっている描写がある。「新劇場版:破」では、シンジ達と共に海洋生物研究所の社会見学に同行。収容されている生き残った仲間のペンギン達と挨拶を交わしている。
酒が飲めて、温泉や風呂が大好き。発声こそできないもの人間の言葉の意味を理解しているようで、自分で新聞を読んだりと(「新劇場版:序」では株式欄を読んでいる)、知能は相当高いようである。羽先に指のような鉤爪を持つ。企画書では2歳(CR新世紀エヴァンゲリオン・セカンドインパクトでは8歳)。後に、ミサトから第3新東京市から疎開する洞木家に預けられた。
名前の由来は、名前の繰り返しがかわいいだろうとの考えから[15]。また、温泉ペンギンとのアイデアは貞本義行による[15]
時田シロウ(ときた しろう)
声 - 大塚芳忠
日本重化学工業共同体代表で、エヴァンゲリオンに対抗して造られたロボット「JA(ジェット・アローン)」の開発責任者。TVアニメ第七話でのみ登場。JA完成披露宴ではNERVに対して敵意をむき出した演説をし、リツコとミサトを激怒させた。その後のJA暴走時には、上の人間の指示に歯向かえず柔軟な対応がとれなかった。最終的には自らの危険も顧みずJAを止めようとするミサトの姿に心打たれ、許可なく停止パスワードを伝える。
ゲーム「新世紀エヴァンゲリオン2」では条件を満たすと、EVA量産機との戦いにJAの改修機であるジェット・アローン改をひっさげ、チルドレン達の援護に駆けつける。
名前の由来は、村上龍の小説『愛と幻想のファシズム』の登場人物、時田史郎から。
老教師
声 - 丸山詠二
シンジたちの在籍する第3新東京市立第壱中学校2年A組の担任。授業中突如としてセカンドインパクトとその当時の経験談を始めるが、いつも同じ内容のため生徒は誰も聞いていない。
名前や年齢は不明であるが、TV版および新劇場版のスタッフクレジットでは「老教師」となっている。かつて小田原市根府川に住んでいたことから根府川先生という仮称を与えられ、漫画『鋼鉄のガールフレンド2nd』でもそのように名付けられた。ゲーム『名探偵エヴァンゲリオン』では、セカンドインパクトが発生した当時、中学生だった葛城ミサトの担任教師だった。
アスカの父
声 - 関俊彦
声のみの登場。廃人となった妻・キョウコを捨て、女医である現在の妻と再婚した。企画書では「2015年には既に死亡していた」とされているが、アニメでは言及はない。漫画版では、キョウコが精子バンクで買った天才科学者。
アスカの義母
声 - 勝生真沙子
声のみの登場。キョウコの入院先の医者であり、その当時からアスカの父親と情を交わしている。ドイツからミサトの家に国際電話をかけてきた。表面上アスカと親しくしている。自分を絶対的に拒絶するアスカが苦手。
一方、漫画版では顔も出して登場している。親戚的存在であり、アスカの他に自ら産んだ子供を持つ親であるようだ。
トウジの妹
本編においては声および姿は描かれていない。EVA初号機と第3使徒との戦いに巻き込まれ負傷。その後第3新東京市内の病院に入院し、トウジが度々見舞いに訪れている。後にトウジがEVA3号機に搭乗することと引き換えに、設備の良い病院へと転院した模様。
新劇場版「破」にて、アニメにおいて初めて姿が描かれ、無事に完治し退院した。

ゲーム版の登場人物 編集

山岸マユミ(やまぎし まゆみ)
声 - 氷上恭子
新世紀エヴァンゲリオン 2nd Impression』に登場。黒髪ストレートロングヘアーのメガネっ娘。14歳。
国連職員である養父の転勤に伴ってシンジたちの通う第壱中学校2年A組に転入してきた転校生。幼少時に実母は実父に殺害されている。本が好きで内向的な性格であり、同じく内向的なシンジに惹かれていく。口に出してこそ言わないがかなり毒舌。デザインや性格は意図してシンジに似せてある。ゲームでたどるルートによっては、学園祭でシンジ、トウジ、ケンスケに誘われ、彼らの組む「地球防衛バンド」にボーカルとして参加し、清楚かつ美しい歌声を披露する。
名前の由来は、小説『愛と幻想のファシズム』の登場人物、山岸良治。
キャラクターとしての版権はガイナックスではなくセガの物のため、後述のマナのように再登場の可能性は低い。が、ガイナックス制作アニメ「これが私のご主人様」などにアスカ達と一緒にぬいぐるみとして登場したことや、ガイナックス・角川文庫から刊行された鋼鉄のガールフレンド・ストーリーブックに登場もしている。
霧島マナ(きりしま まな)
声 - 林原めぐみ
生年月日は2001年4月11日。14歳。血液型O型。出身地は鹿児島県阿久根市。父親は水没した旧東京の干拓作業員、母親は雑誌編集者。『新世紀エヴァンゲリオン 鋼鉄のガールフレンド』『新世紀エヴァンゲリオン 碇シンジ育成計画』及びその漫画版に登場。
第壱中学校2年A組への転入生。明るく積極的な性格でシンジに想いを寄せていく。ゲームパッケージに書かれたマナの独白文章によると、かなりのナルシストである。また、『碇シンジ育成計画』では、進行次第でシンジと音楽部で活動するようになる。シンジに対する呼称は「シンジくん」であり、また彼からも「マナ」と呼ばれる。
外見は意図的にレイとアスカの中間になるようにデザインされている。
彼女の転校の経緯や、ネルフ関係者のみが艦船名をもつはずなのに霧島という名字を持っている点など本編と矛盾している箇所もあるが、これはゲーム制作者とアニメ制作者との間で情報のやり取りがなかったため。
名前の由来は、大日本帝国海軍戦艦「霧島」と、映画『王立宇宙軍〜オネアミスの翼』に登場する少女マナ、及び、「愛」の読みの1つである「まな」から。声は綾波レイ・碇ユイを演じる林原が担当している。
ムサシ・リー・ストラスバーグ
声 - 結城比呂
『鋼鉄のガールフレンド』に登場。戦略自衛隊の少年兵で陸上軽巡洋艦「トライデント級」のパイロット。マナ、浅利ケイタと過去を同じくする。14歳。
名前の由来は、大日本帝国海軍戦艦「武蔵」とアメリカの俳優・演出家リー・ストラスバーグから。
浅利ケイタ(あさり けいた)
声 - 岩永哲哉(特別編のみ)
『鋼鉄のガールフレンド』に登場。戦略自衛隊の少年兵で、陸上軽巡洋艦「トライデント級」のパイロット。14歳。マナ、ムサシと過去を同じくする。1997年に発売されたオリジナル版では台詞はなく、2006年に発売された特別編で初めて台詞がついた。
名前の由来は劇作家・演出家の浅利慶太から。
マリイ・ビンセンス
テーブルトークRPG新世紀エヴァンゲリオンRPG NERV白書』のシナリオ「規格外の贈り物」「マリイ再び」に登場する少女。14歳。詳細は同ゲームの項目を参照。
名前の由来はアメリカ海軍ニューオーリンズ級重巡洋艦もしくはタイコンデロガ級ミサイル巡洋艦ヴィンセンス」から。
三尉
声 - 鈴村健一(『新世紀エヴァンゲリオン 綾波育成計画』のみ)
ゲーム『新世紀エヴァンゲリオン 綾波育成計画』および『綾波育成計画withアスカ補完計画』に登場するプレイヤーキャラクター。レイもしくはアスカの教育係として、彼女たちのさまざまな個性を演出する。
阿賀野カエデ(あがの かえで)
声 - 清水愛
ゲーム『新世紀エヴァンゲリオン 碇シンジ育成計画』と同ゲームのコミック版、及び『名探偵エヴァンゲリオン』に登場。MAGIバルタザール主任オペレーター。母としての人格を移植されたバルタザールの担当らしく、家庭的な性格で優しい。
モデルはアニメ第六話や第拾話で青葉の代わりに3人目のEVAオペレーターを勤めた、毛先のカールが特徴的な女性NERV職員だが、本作ではその外見的特徴は現れていない。
名前の由来は大日本帝国海軍阿賀野型軽巡洋艦阿賀野」から。
大井サツキ(おおい さつき)
声 - 山本麻里安
ゲーム『新世紀エヴァンゲリオン 碇シンジ育成計画』と同ゲームのコミック版、及び『名探偵エヴァンゲリオン』に登場。MAGIカスパー主任オペレーター。ロシア系のハーフでウォトカが大好き。恋愛は一度好きになるととことん愛し抜くタイプ。
名前の由来は大日本帝国海軍球磨型軽巡洋艦大井」から。
最上アオイ(もがみ あおい)
声 - 堀江由衣
ゲーム『新世紀エヴァンゲリオン 碇シンジ育成計画』と同ゲームのコミック版、及び『名探偵エヴァンゲリオン』に登場。MAGIメルキオール主任オペレーター。科学者としての人格を移植されたメルキオールの担当らしく、常に理知的で冷静。
名前の由来は大日本帝国海軍最上型重巡洋艦最上」から。
松風ネネ(まつかぜ ねね)
iアプリゲーム『新世紀エヴァンゲリオン外伝2 〜人形達の宴〜』に登場。第壱中学校2年A組に転入してきた転校生。精霊「サンディさん」が宿ると信じるクマのぬいぐるみを常に肌身離さず持ち歩く。
キャラクターデザインは公募した作品の最優秀作品による。
名前の由来は大日本帝国海軍神風型駆逐艦七番艦「松風」から。
剣崎キョウヤ(けんざき きょうや)
ゲーム『シークレット オブ エヴァンゲリオン』のプレイヤーキャラクター。詳細は同ゲームの項目を参照。
名前の由来は大日本帝国海軍剣埼型潜水母艦「剣埼(つるぎざき)」。
加賀ヒトミ(かが ひとみ)
ゲーム『シークレット オブ エヴァンゲリオン』に登場するオリジナルキャラクター。詳細は同ゲームの項目を参照。
名前の由来は大日本帝国海軍加賀型航空母艦「加賀」。
香椎エリカ(かしい えりか)
ゲーム『名探偵エヴァンゲリオン』に登場。ネルフ鑑識課の職員だが、使徒によって殺害される。
名前の由来は大日本帝国海軍香取型練習巡洋艦「香椎」。
薩摩ミミ(さつま みみ)
ゲーム『名探偵エヴァンゲリオン』に登場。第壱中学の音楽教師(ただしこのゲーム内ではネルフ職員が教員を兼任している)で、使徒によって殺害される。
名前の由来は大日本帝国海軍薩摩型戦艦「薩摩」。
加古ナツコ(かこ なつこ)
ゲーム『名探偵エヴァンゲリオン』に登場。第壱中学の生徒で、校舎の廊下で使徒に殺害される。
名前の由来は大日本帝国海軍古鷹型重巡洋艦「加古」。
葛城ヒデアキ(かつらぎ ひであき)
声:小川真司
ゲーム『名探偵エヴァンゲリオン』に登場する葛城ミサトの実父。通称・葛城博士。白衣に白髪の研究者然とした風貌である。セカンドインパクト時に死亡し、南極のLCLの海で生命のスープと化したが、ある人物が目的のためにとある方法でサルベージした。その後娘と再会し和解するが、後にサルベージの確率を上げるためにとられた措置により使徒化。
新世紀エヴァンゲリオン 碇シンジ育成計画(漫画版)』にも現時点で名前だけだが登場している。人口進化研究所の設立時のメンバーだったらしくその関係でミサトも研究所に出入りしていた。設立後、失踪し健在ながらも所在不明。
下の名前の由来は、本作品の監督である庵野秀明から。

脚注 編集

  1. ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』DVD・Blur-ray版封入リーフレットより
  2. [1]
  3. 月刊少年エース2002年12月号付録「お貞本」より
  4. 年齢と生年については公式のアナウンスが長い間なく、2007年になって『エヴァンゲリオン・クロニクル』で1956年生まれの60歳と記されたが、その総集編的な書籍『エッセンシャルエヴァンゲリオン・クロニクル』で再び不明とされた。年齢は企画段階では45歳だった。
  5. シト新生のパンフレットより。
  6. 月刊少年エース2002年12月号付録「お貞本」より
  7. 生年及び年齢については公式のアナウンスは長らくなかったが、『エヴァンゲリオン・クロニクル』において公表。誕生日は声優の山寺宏一と偶然にも同じ。
  8. アニメ版拾九話より
  9. 9.0 9.1 9.2 9.3 9.4 9.5 TVアニメ第参話にてモニターに映るトウジとケンスケの個人データより
  10. このミニドラマは、当時制作中だった劇場版向けの新企画をメインキャラクターが考えて試すというセルフパロディで、トウジのプラグスーツに言及されるのは、アスカの発案でスーパー戦隊シリーズ風にアレンジされた「新戦隊エヴァンゲリオン」の場面である(アスカ役の宮村が戦隊シリーズファンであることに由来)。「関西弁の緑色」の台詞は、CDのリリース時に放映されていた「激走戦隊カーレンジャー」のグリーンレーサー(上杉実)が関西弁を話すキャラクターだったことに由来するとみられる。
  11. 『新世紀エヴァンゲリオン劇場版絵コンテ集』507ページ
  12. 2巻82ページのモニターより
  13. 第26話 まごころを、君により。
  14. 第21話「ネルフ、誕生」より。漫画版では高校生時代のリツコはこの現場を目撃していた。
  15. 15.0 15.1 15.2 庵野秀明旧公式HP
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