ヱヴァンゲリヲン新劇場版 | |
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監督 |
庵野秀明(総監督) 鶴巻和哉 摩砂雪 |
脚本 | 庵野秀明 |
製作 | カラー |
出演者 |
緒方恵美 林原めぐみ 宮村優子 三石琴乃 坂本真綾 ほか |
音楽 | 鷺巣詩郎 |
編集 | 奥田浩史 |
配給 | カラー、クロックワークス |
公開 |
序: 2007年9月1日 破: 2009年6月27日 Q: 2012年秋 ?: 未定 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』(エヴァンゲリオン しんげきじょうばん)は、2007年9月1日から公開された『新世紀エヴァンゲリオン』のリニューアルでもリメイクでも続編でもないスタジオカラー制作のリビルド作品。
概要[]
『新世紀エヴァンゲリオン』をリビルドした、10年ぶりの劇場版新シリーズ。
2007年2月17日、『新世紀エヴァンゲリオン』の生みの親である庵野秀明が“緊急声明”と称し、製作にあたっての所信を表明[1]。同時に作品公開スケジュールも公表された。
全4部作予定。うち2作が「序」「破」のサブタイトルで公開された。
旧世紀版との関係[]
旧世紀版(テレビシリーズおよびその完結篇にあたる旧劇場版)とは異なる「新世紀のヱヴァンゲリヲン」として、全く新しい結末が予定されている。
エヴァンゲリオンの本体色や細部の意匠、NERV(ネルフ)やゼーレのシンボルなどが一新され、「破」からは新型のエヴァンゲリオンや新キャラクターが登場する。
「ヱヴァンゲリヲン」という語は新劇場版のタイトルでのみ使われ、劇中に登場するエヴァンゲリオン、あるいは、旧世紀版を含めた総称としては、従来どおりの「エヴァンゲリオン」が使われる。また略称も従来どおりの「エヴァ」(または「EVA」)で、「ヱヴァ」のような表記は見られない。
声優は(「序」「破」までは)、旧世紀版の配役と同一。
製作体制[]
テレビ版の原作・アニメーション制作であったGAINAX、製作のテレビ東京はこの新劇場版には関わっていない[2]。
近年のアニメ製作では常態化している製作委員会方式もとられておらず、興行形態としては自主製作、いわゆるインディーズ映画となる。庵野秀明自身が原作・総監督・脚本・音響監督の他に出資も行う事で、原作者が権利も保持する側面を強め、自身がTV版で普及の要因を担った製作委員会方式とは異なる方式に立ち返る意図も示している[3]。
情報の変遷[]
2006年秋に公開された情報[]
アニメ雑誌『ニュータイプ』の2006年10月号で、『エヴァンゲリオン新劇場版 REBUILD OF EVANGELION(仮題)』[4]の制作が発表された。前編・中編・後編・完結編の全4部からなり、前編は2007年初夏、中編は2008年陽春、後編と完結編は同年初夏に公開される予定。旧劇場版から10年ぶりの新作となる。庵野秀明が総監督、摩砂雪と鶴巻和哉が監督を務め、新たに興された庵野の個人アニメスタジオ「カラー」が制作する。脚本は前編を庵野、新作画部分の絵コンテは前編を樋口真嗣と京田知己、中編を佐藤順一がそれぞれ担当する。前編の総作画監督は鈴木俊二、作画監督は松原秀典が担当する。
今回の新劇場版は、前回のTVシリーズ及び劇場版を「旧世紀版」と呼称したいという庵野の意向により製作され、前作では明かされなかった「新たな真実」が描かれる。プロデューサーの大月俊倫によれば、時間軸はTVシリーズと同一だが、前編から後編までは旧作のフィルム映像は一切使用せず、現存する原画から新たに撮り直し、それに新画像を大幅に付け加えた作品になる。また新設定や新キャラクターも登場する[5]。完結編は完全新作となり、その終わりは企画段階の構想に近い、大団円となるエンターテイメント志向の作品になるという。また、タイトルから「新世紀」の文字が消えたのは、すでに21世紀(つまり「新世紀」)になってしまったからという理由である。
2007年春に公開された情報[]
2007年2月17日、全国の主要な映画劇場において、総監督の庵野による“所信表明”を書き記したポスターの掲示と共に特報映像(文字情報のみ)が上映開始。前編は予定通り初夏の2007年9月1日に公開する他、中編の公開時期を2008年陽春から2008年、後編+完結編は同年初夏から公開日未定と改められた。同年4月11日には前編のタイトルを『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』(英語サブタイトル EVANGELION:1.0 YOU ARE (NOT) ALONE)とする事が発表された。また同年9月1日、第一作となる「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」が公開された。「エ」を「ヱ」、「オ」を「ヲ」に変えているが、これはTVシリーズの企画当初にボツになった案を採用したものである。なお、発表された庵野による所信表明文のタイトル「我々は再び、何を作ろうとしているのか?」は1995年7月にTVシリーズ『新世紀エヴァンゲリオン』が放送される前に庵野自身が発表した所信表明文「我々は何を作ろうとしているのか?」(貞本義行による漫画版第1巻に収録)に対するものである。
2008年秋に公開された情報[]
2008年10月6日、新劇場版公式サイトで当初2008年公開予定となっていた『破』の公開時期が、2009年初夏であると発表された。
2009年に公開された情報[]
2009年2月20日、新劇場版公式サイトで、『破』の公開が2009年6月27日であると発表された。
3月14日には、全国の上映劇場にて特報映像が公開。同日、公式サイトで公開された『破』ポスタービジュアルにより、メインヒロインの一人である惣流・アスカ・ラングレーの苗字が式波(しきなみ)に変更されたことが明かされた[6]。
4月18日に刊行された『破』宣伝用フリーペーパーマガジン『EVA-EXTRA』第1号では、『序』の予告編で存在が示唆されていた新キャラクターの名前「真希波(まきなみ)・マリ・イラストリアス」と、声を坂本真綾が担当することが公表された。
6月27日に第二作となる「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」の封切り。次回予告にて、次回作『急』のタイトルが『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q Quickening』と表記される。「序破急」の「急」を次回予告で「Q」と充てたのは、「急」というタイトルが”急いで終わる”という印象を与えてしまうため英字の「Q」とし、頭文字の英単語をあとから探し付けたという。
2011年に公開された情報[]
2011年8月26日、『Q』の公開が2012年秋であると発表された[7]。
シリーズ作品[]
全4部作を予定。『序破急』とは、俗に物語の三幕構成を指す芸道論の用語。
- ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序
詳細はヱヴァンゲリヲン新劇場版:序を参照
- 2007年9月1日公開、上映時間:98分。
- ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破
詳細はヱヴァンゲリヲン新劇場版:破を参照
- 2009年6月27日公開、上映時間:108分。
- ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q Quickening
- 2012年秋公開予定[7]、上映時間:未定。"quickening"は「胎動」を指す英単語。"quicken"で「急かす」「生き返る」などの意味もある。
- ヱヴァンゲリヲン新劇場版:? (FINAL)
- 公開日未定、上映時間:未定。
エヴァンゲリオン[]
詳細はエヴァンゲリオン (架空の兵器)#新劇場版のEVAシリーズを参照
テンプレート:ネタバレ
通称 | 正式名 | 機体色 | 搭乗者 |
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零号機 | 汎用ヒト型決戦兵器 試作零号機 → 試作零号機(改) | テンプレート:Legend | レイ |
初号機 | 汎用ヒト型決戦兵器 試験初号機 | テンプレート:Legend | シンジ |
2号機 | 汎用ヒト型決戦兵器 正規実用型2号機(先行量産機) | テンプレート:Legend | アスカ → マリ |
3号機 | 汎用ヒト型決戦兵器 正規実用型3号機 | テンプレート:Legend | (アスカ) |
4号機 | 汎用ヒト型決戦兵器 次世代試験4号機 | 描写なし | 描写なし |
5号機 | 封印監視特化限定兵器 局地仕様仮設5号機 | テンプレート:Legend | マリ |
6号機 | EVANGELION Mark.06 | テンプレート:Legend | カヲル |
8号機 | 未登場 | 未登場 |
テンプレート:ネタバレ終了
他メディア展開[]
ゲーム[]
- スーパーロボット大戦L
- 参戦作品の1つとして登場。当シリーズとしては異例の未完結作からの出演となり、『序』『破』までのストーリーが再現された。第8の使徒までが登場し、それ以降については「この世界ではこれ以上使徒は出てこない」と渚カヲルが説明した。
モータースポーツ[]
- SUPER GT
- 2010年シーズン第3~8戦には、aprから出場た31号車が初号機のカラーリングを纏った。2011年シーズンには Cars Tokai Dream28 から出場している2号車が初号機の、DIRECTION RACING から出場している7号車が弐号機のカラーリングを纏っている。
脚注[]
テンプレート:脚注ヘルプ
- ↑ [1]
- ↑ 地上波放映などの宣伝協力としては日本テレビが関わっている。
- ↑ CONTINUE Vol.46 (大田出版)カラー責任編集『EVA-EXTRA』公式番外編『EVA-EXTRA-EXTRA』より
- ↑ 「ニュータイプ」2006年10月号発表当時は『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』ではなく『エヴァンゲリオン新劇場版』であった。
- ↑ 『ニュータイプ』の2006年10月号より
- ↑ 前述のポスタービジュアル(赤くフィルタリングされた荒波をバックに、極太明朝体で『破』に登場する用語や劇中のセリフが羅列されている)の一節に、“式波・アスカ・ラングレー”の記載がある。なお、公式ホームページにおいて正式に名前の変更が公表されたのは同年4月25日のキャラクター/キャスト紹介ページ公開において。
- ↑ 7.0 7.1 ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q
外部リンク[]
- 公式サイト
- Yahoo!JAPANによる特設ページ。庵野秀明所信表明全文と特報動画
- eiga.com「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」フォトギャラリー
- MTVJAPAN 新劇場版特集 ※現在はコンテンツ抹消。Internet Archive Wayback Machine内に納められた当時のコンテンツはこのリンク先から一部閲覧可能。
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